ザーメンとは、精液。
動物にみられるオスの生殖器官から分泌される液体である。
ヒトの男性の場合、ほとんどは前立腺液や精嚢分泌液等からなる精漿であり、それに加えて受精に必要な精子を全体の1~5%ほど含む。
交尾や産卵の際、メスの卵細胞と受精するために、オスの生殖器から放出される。
メスの体内で精液を放出し体内受精をする動物の射出は「射精」、水中に精液を放出して体外受精する貝や両生類などの水棲動物の射出は「放精」と呼ばれる。
本記事では、主としてヒトの場合について述べる。
精液はヨーロッパでは「ザーメン」や「スペルマ」とも呼ばれる。
日本語では「精子」と呼ばれることもある。
中世から近世の文芸作品においては「腎水」(じんすい)、「契水」(きっすい)、「精水」(せいすい)[のほか、「水飴」、「白酒」「しろみず」「白い吐血」「白き涙」「白血」「松脂」「玉水」「納豆汁」「菩提水」といった表現もある。
地域や時代によっては「お汁」などとも呼ばれる。
性犯罪の報道では、直接表現を避けて「体液」と呼称される。
産科学や幼児教育においては卵子と精子を「あかちゃんのもと」ともいう。官能小説では、「子種」「雄汁」「男汁」「白濁液」「迸り」(ほとばしり)「滾り」(たぎり)「樹液」「カルピスの原液」「牡のエキス」「おちんぽミルク」「快感の証」などの表現が見られる。

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